【コラム】スマスロでパチ業界は復活しない、改善しないといけない点が盛りだくさん

2022年12月31日

パチスロ業界が威信をかけてリリースしたスマスロを打って感じたことを書こうと思います。

一番心配した打感は特に問題ありませんでした。

ここで違和感を持ってしまうとマズイ訳ですが、僕は特に悪いイメージを持たなかったです。

でもそれでいいとは限りません。

10年もかけてこの仕様ですか・・・

「良くも悪くも何も変わらない」それが意図的なら構わないのですが、特に何も考えずリリースしただけのようにも見えます。

パチンコは玉の扱いが面倒くさかったので、バチンコのスマート化は感動するでしょうか。

打感もそうですが、全体的な印象として「見切り発車で適当」だなと。

ユーザビリティについて気になったのはサンドの位置です。

皆様も感じたでしょうけど、エリートサラリーマン鏡の右側の役物は最悪だと思います。

貸出ボタンが押しにくいです。

貸出ボタンはパチンコみたいな仕様にすべきですし、入金やカードのサンドの場所も仏壇筐体があるのにあれでいいわけありません。

「台を作るメーカー」と「サンドを作るメーカー」が違うからそうなったのでしょうけど、そんなの客目線では知ったこっちゃないわけで、他の娯楽と戦いたいならユーザビリティを改善しなければいけませんでした。

管理式遊技機構想から10年以上経ってわけですが、パチンコ業界は何をしていたのでしょうか。

実物のメダルが無くなることにより「出玉感のなさ」「味気なさ」の対応策もありません。

そんなの導入前から想定できるわけで、

ATが続いてクレジットが貯まるのをどう見せるか？

もっと煮詰める必要があったはずです。

メーカーの連中はホールや客を有料テスター扱いでしょうか。

スマスロのデータ送信

それと出玉監視システムみたいなものが搭載され、遊技機情報管理センターに送信され、異常がないか確認しているそうですが、何のためにやってるいるのか解りません。

警察に対するアピール、警察の天下り先、台の単価を上げるための口実

というように見えます。

本来なら不都合なデータでも修正できずにユーザーや世間一般に公開される仕組みが必要です。

それが出来て、初めて健全な運営体制ができていると言えます。

先日ダイナムプライベート機に本来はないはずの設定Lがあり、下パネルなどの示唆が無いどころか設定246示唆まで出ると言う、時代が時代なら焼き討ちされても仕方ないレベルの詐欺行為をしました。

ダイナムの対応も最悪で、

この記事に頂いたコメント

「出た出た誤解。自分の間違いを認めると切腹でもさせられるのかよ。」

「騙そうとして騙せなかったやつ「誤解を与え」」

「肝心の機械割情報が無いやんけ。エンドユーザに対する誠意はどこ？」

の通りだと思います。

もうこんなことがあったら、パチスロなんて打てないわけです。

そもそも昔から言ってますが、台の解析は「第三者の独自情報」という建前ではなくメーカーが責任を持って情報公開しろと。

出玉率を明記するのは射幸心を煽るので、メーカー公式では言えないようですけど、そんなのスマスロから送信される「台の設定ごとのデータ」を公開すればユーザー側が勝手に集計するわけです。

メーカーはギャンブルの胴元という認識が足りておらず、公営ギャンブルと戦えるわけがありません。

JRAはついに重い腰を上げて、来年の春からレースのインターネット生配信を開始します。

これまでやってなかったのが驚きかもしれませんが、関係各所の既得権益があったので実現不可能と言われていました。

おそらくレース映像だけなので他の公営競技と比べてまだまだ味気ない映像になるでしょうけど、JRAは来年の春になってようやく始まります。

パチスロで早急に改善しないといけない部分

そして今更の話をもう一回しますが、2400枚+差枚で終わるのも論外です。

パチスロのAT・ART機は上乗せというゲーム性があるからパチンコと比べて面白いわけで、その存在自体を否定するようなレギュレーションとなっております。

あくまで内規という自主規制なので、早々に解除すればいいでしょう。

メーカーの連中は、「いやそれは警察が許さないので」と言いますが、
行政が民間企業の自主規制の内容を作る事はありえません。

具体的に警察庁の誰が言ったのでしょうか？

 

おそらく10年近く前、警察側から

「1日に40万円も出るのはけしからん。ギャンブル性を下げるような自主規制をしなさい、さもなくば、保通協での試験の解釈基準を変えます、法律を変えます（6号機）」

といったことは通達されたはずですが、そこでの対応をメーカーが間違ったから今の惨状があるわけです。

 

ギャンブル性は抑えても問題ありません。

一般人が趣味に使えるお金って月に3万～5万だと思います。

4号機の頃はサラ金規制がなかったのでお金を借りてまで打つ人が居ましたが、今はそうじゃないです。

そして昔と違って今は非等価が主流ですから、客が何も考えずお金をガンガン突っ込むわけありません。

ヴァルヴレイヴみたいな台はあってもいいですが、メインには絶対ならないです。

エリートサラリーマン鏡ですら、もう少しマイルドにならなかったのかな？と思いました。

今の内規や試験対策なら5号機よりもコイン単価の高い台を出せますが、ユーザーが何を求めてるか理解してないから、そんな風になるわけです。

本来なら2400枚規制のような、出玉に天井を付けるのではなく、

・初当たりの期待値や平均MYや出玉分散に制限をかける

もしくは

・吸い込みに天井を付ける

方向性で、ギャンブル性を下げるような内規にしておけば、違った未来だったでしょう。

メーカー失態のケツ拭きを客やホールにさせたから今の惨状であり、そんなメーカーの今期の決算が好調なのがどうかしています。

メーカーが儲けるのがダメだとは言いませんが、新規ユーザーや休眠層を掘り起こすために投資をしないといけないのに、全くそれをやる気配がありません。

もう一度言います。

JRAは来年春から本気出してきます、パチンコ業界は今まで以上に客を奪われます

何時になったらこの業界は変わるのですか？

僕からは以上です。