今回の選挙でおだちさんではなく木村さんを応援する理由

尾立さんの業界票が足りずに負けたことは、業界の結論です。応援の総量が足りずに負けて「なんでこれが実現しないの?」というメンタリティは私にはありません。
「尾立さん、負けたのによく規則附則改正まで漕ぎつけた。業界の重鎮が自民党にがっつりコミットしてくれたおかげだ」と私は思ったわけです。
 
ただ、こうなるとどうしても「どうして今回は木村よしおさんを応援するのか。

3年前は尾立さんを応援してなぜ鞍替えしたのか」ということが疑問になると思います。それが今回もう一つ触れておくべき大きなテーマです。
 
そのもう一つである「なぜ今回は木村よしおさんの応援で、なぜ尾立さんの応援ではないか」という点。
 
これも実は単純な話です。
3年前の参院選で木村よしおさんも尾立さんも残念ながら負けております。尾立さんは民主党系の参議院議員を2期務めた方ですが、3年前は初めて自民党に鞍替えしており在野の人でした。
一方の木村よしおさんは3年前の改選までは参議院議員です。
お二人とも4年前から風営法議連に参加しております。尾立さんは議員ではないのでオブザーバー参加だったと思いますが、木村よしおさんは参加時点では自民党の参議院議員ですから議連で発言も多数してきております。で、3年前の参院選でお二人とも負けました。
 
問題はその後です。
尾立さんは後に風営法議連に参加しなくなりました。一方の木村よしおさんは議席を失ってからもずっと皆勤賞で参加し続けております。
さらにいうと、尾立さんは自民党との調整もあって、3年前の参院選でお世話になったぱちんこ業界の重鎮方に「今までお世話になりました、次回の参院選はペット業界の応援を受けて出ます」というお別れの挨拶まわりをやっていたわけです。
尾立さんからお別れの挨拶を受けた重鎮方はすぐに状況をわかります。
昨年の8月に自民党や風営法議連の幹部から木村よしおさんを応援してほしいと要請されれば「次は木村よしおさんだ」と普通にスイッチが入るのも当たり前です。
 
ところがお別れの挨拶について、特に業界で共有されていませんでした。これはおそらく今も共有されていないのだろうと思います。
だから多くの業界関係者が疑問に思っていたわけです。

たとえば昨年の時点でホール4団体の一つであるMIRAIは木村よしおさんを応援することを正式に組織内で決定しています。が、業界関係者の多くは知らない。
ほどなくして、尾立さんを応援するぱちんこ業界の企業さんが登場します。個々の企業や個人が個々の政治家を応援することは自由ですからそのことに何も問題はありません。が、つまり有力支援者が業界だったこともあってかあるいはその支援者の意向もあってかなのでしょうが、尾立さんはtwitterでの発信を遊技に特化したような形で再開していくわけです。
そのときはまだ昨年の段階ですから全日本遊技産業政治連盟は記者会見をしてませんし木村よしおさんを業界挙げて応援することをステートメントとしていないわけです。
 
今年、3月15日から業界挙げて木村よしおさんを応援することを政治連盟が表明しました。
この政治連盟はわかりやすく言うと21世紀会すべてが入っている業界総出の組織でもあります。
また、3年前の尾立さんの選挙戦では明らかに応援側にまわることをしなかった日工組、日遊協が今回、木村よしおさん応援では積極的です。
3年前は全日遊連、日電協、回胴遊商、同友会、余暇進が積極的で残りは中立、みたいな立ち回りでしたが、今回はすべての業界団体、特にホール4団体、メーカー2団体、販社2団体は、例外なく積極的に木村よしおさんを応援しております。
 
すなわち初めて「オール業界」の体制になりました。これが私が物書きとして伝えるべきファクトです。
 
さて、冒頭の枕の部分に戻りましょうか。

みなさんが「ぱちんこ業界の将来を見据えて7月投開票の参院選に向けて誰を応援するか」ということをどのように感じ、決めるでしょうか。

それは私から見て ”Perception is reality”という結果になるのでしょうか。それともこの記事を読んだ方のリテラシーはちゃんとしていたという結果になるのでしょうか。
 
”Perception is reality”とは、私のような物書き、つまり情報発信者にとっては失敗についての教訓的言葉です。

だって意図が正しく受け取り側に伝わっているのなら「認識が現実」というのは当たり前のことだから。

しかし私の意図と反して「業界のためにも尾立さんを応援しよう」とか「業界のために木村さんを応援しても意味がない」というように伝わっていたとしたら、

これはまさに教訓として ”Perception is reality”です。それらが業界全体の結論(アベレージというかマジョリティというか)であれば、7月の参院選の結果もそうなるでしょう。

せっかくホール営業の規制にメスが入る公算が高まっているのに実にもったいない話。
 
断っておきますが、尾立さんは今も自民党の公認候補予定者ですし、尾立さんも木村よしおさんも同じ二階派所属です。

だからお二人は政治の世界では所属が同じというくくりになります。敵ではございません。が、業界がよすがの一つにしている力は風営法議連にこそあって、

そこの総意は木村よしおさんを応援してくれ、です。尾立さんは議席を得たらペット業界の助力にはなるでしょうが、ぱちんこ業界の助力になることは残念ながら見込みがないです。

管理人コメント(無表情)
いやいや、おだちさんパチンコ業界へのアピール普通にしてますけど、

オフィシャルで正しく説明出来ないから第3者ライターを使って偏った説明するとか時代遅れもいい所で、こういう所がパチンコ業界の駄目なところです。

業界自体が考えをアップデートしないと選挙で勝てないと思います。