4. 市場の設置台数予測と、販売台数予測
まずは(別表1)をご覧いただきたい。これは全国の「遊技機設置台数」の推移だ。昨年までの数年間、パチンコは毎年10万台以上減少し続け、パチスロは2016年までは増加が続いていたが2017年にはついに減少に転じた。

これを踏まえて、2022年の市場はどのようになるか。まずはパチンコ。これは減少が続いている傾向に変化はないが、やはり昨年からの新型コロナウイルス感染拡大の影響と、旧基準機の完全撤去で休業・廃業店の割合は増加している。昨年末の予測設置台数は230万台だが、今年は一段と減少して220万台程度まで減少すると予測される。

パチスロに関しても、2017年から減少が続いているが、今年は旧基準機完全撤去によるパチスロ専門店の閉店が多く、併設店でもパチスロ減台が見られることから一気に130万台を割り込み125万台程度になるのではないかと予測される。

(別表1)遊技機設置台数の推移
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次に(別表2)の店舗数だが、ここ何年も「中小規模店が廃業」して「大型店がオープン」する傾向が続いており、店舗数としては毎年5%前後の減少が続いてきたが、今年はパチスロ専門店の廃業がかなり増えることが予想されるため、ついに7,000店舗程度まで減ると予測される。

(別表2)遊技場店舗数の推移
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最後に(別表3)をご覧いただきたい。これは「遊技機販売台数」の推移だ。パチンコは減少、パチスロも2012年をピークに減少へ転じている。パチンコについては、2009年に約350万台だったものが2019年には113万台と3分の1に、2020年にはついに100万台を割り込んだ。

さて今年のパチンコだが、昨年は旧基準機の完全撤去の特需もあり100万台を復活し約110万台を販売したものの、旧基準機の完全入替終了による買い控え、オミクロン株の感染拡大による稼働低下での入替コスト削減に加え、店舗数の減少、部材調達が遅れ販売計画が下振れする影響も考慮すると、80万台程度まで減少しそうだ。

一方パチスロは、設置台数が大きく減台されていてシマが減っている点、6号機のみでは粗利が確保できず新台購入資金が捻出しづらい点などもあり低迷しそうで、2,400枚規制緩和以降のパチスロ機への一定の期待感も考慮しても、売れなかった2020年並みの45万台程度となりそうだ。

(別表3)遊技機販売台数の推移
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2022年も新型コロナウイル感染拡大の影響が止む気配はなく、部材不足も含めてパチンコ業界には非常に厳しい状況が続きそうだ。一刻も早く感染拡大が終息し、日本国民が自由に外出して余暇を十分に堪能できる状況に戻ることを願ってやまない。

(以上)

■プロフィール
鈴木 政博
≪株式会社 遊技産業研究所 代表取締役≫立命館大学卒業後、ホール経営企業の管理部、コンサル会社へ経て2002年㈱遊技産業研究所に入社。遊技機の新機種情報収集及び分析、遊技機の開発コンサルの他、TV出演・雑誌連載など多数。

https://yugi-nippon.com/pachinko-column/post-48783/3/

管理人コメント(無表情)
メーカーがさらに新台の値段を吊り上げるのではと心配です。

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